長門峡の峡谷の美しさは、千変万化の奇岩・径岩・澄みとおった湲流・それは稀有植物を含めた植物粗の調和にあります。
峡内は植物の種類も多く、就中、カワラハンノキ・ヨコグラノキ・ウドカズラ・チトセカズラ・ナガトザサ・アオヤギソウ・セキコク(石斛・古名すくなひこのくすね、いわぐすり)・ムギラン(麦斛)・マメジタラン(マメラン)・アキカサスゲ・タイリンアオイ・イワヒバ(巻柏・両国本草に岩松)などが注目されます。
羊歯類(しだ類)も多く、ハイホラゴケ・イヌワラビ・タニイヌワラビ・キヨスミヒメワラビ・コバノヒノキシダ・オウレンシダ・ヤブソテツ(貫衆・方言おにわらび・やまどりかくし)・ヒロハヤブソテツ・ヤマイタチシダ・クマワラビ・イノデ・ヒムカナワラビ・シュウモンジシダ・ホソバカナワラビ・ハカタシダ・イヌシダ・イワガネソウ・イワガネゼンマイ・シケシダ・ノキシノブ(瓦韋・剣丹)・トウゴケシダ・ヒメシダ・フモトシダ・ミツデウラボシ・ヘビノネゴザ・クリハラン・コタニワタリ・チャセンシダ・イヌチャセンシダ・ツルデンダ・ヤシャゼンマイ・タカサゴキジノオ・マメヅタ・アオネカヅラ・タチノブ・イノモトソウ・オオバノイノモトソウなどが見られ、蘇苔類も豊富で、珍らしいものも少くありませんが、特にミズスギモドキ(オオバミズヒキゴケ)・トサノサガリゴケ・タイワンノコギリゴケ・タチヒラゴケ・ケサガリゴケ・チジミサカバゴケ・タカサゴガリゴケ・ザラザラゴケなどは、注目に価します。